建物管理の 『嘘』を暴け!エレベーター編①|不動産|住生活を支える新聞株式会社のWebマガジン
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2016.09.23

建物管理の 『嘘』を暴け!エレベーター編①

建物管理の 『嘘』を暴け!エレベーター編①
~いつまで高い料金払いますか?価格と安心の見分け方~

 収益不動産を所有するものにとって、エレベーター管理、消防点検、貯水槽清掃、キュービクル、定期清掃、機械警備…などの建物の管理料は、毎月かかる費用なので安い方がよいに決まっている。
 しかし、これらのメンテナンス費用には定価のようなものがなく、消費者が比べるのは困難である。そして、同じメーカーであっても地域によって値段が変わるのには、どのような理由があるのだろうか?
 消費者にとってわかりにくい業界の建物管理について、何が正しくて何がお得なのか、を連載していきたい。今回はエレベーターについて述べたい。管理をするにあたっては、まずは会社選びが大事である。メーカーが良いのか。独立系が良いのか。双方にそれぞれ違ったメリットがある。

①価格メリット

 価格については、独立系の方がメーカーより3割から4割位安くなるケースが多い。
 例えば、メーカーが月額2万5千円POG点検のとき、独立系に変えることで、月額1万5千円になった。この場合、比べて年額12万円の得である。エレベーターの交換期間を20年間と考えると、メーカーで引き続き行っていた場合と比べると、20年で240万円の差額となる。
 また、大規模改修やエレベーター交換の場合で見積もりを取ったら、メーカーで850万円、独立では400万円であった。この場合、450万円の差額となり、メーカーで20年間行っていた場合では640万円の損失になる。

※上記は、一例です。地域やメーカーによって金額に差があります。


②安心メリット
 メーカーを選ぶ一番のメリットは安心だろう。独立系はたくさんあるが、その中から消費者が会社の良し悪しを判断するのは難しい。
 その点メーカーは、全国一律で同じサービスが期待できる。故障時の修理対応の迅速さはやはりメーカーの方が安心だ。
 消費者からすると、安く点検をしてもらえて、その上対応の良い会社を選びたいと思うのが当然だろう。価格を重視するなら独立系が選択肢に入る。、では、その上で対応の良い、優良な独立系を見分けるにはどうすればよいだろうか。


 その独立系の会社が優良かどうかを判断するには、修理部材をどれだけ保有しているのか教えてもらう、もしくはそこの会社に行って部品の倉庫を見させてもらうのがよい。
 良い会社であれば、部材の保管がしっかりしていて、修理部材が豊富にある。ということは、それだけ迅速に対応できる体制が揃っているということになる。そのような会社であれば独立系であっても安心メリットを得られるといってよいだろう。
建物管理の 『嘘』を暴け!エレベーター編①
消費者建物管理協会

消費者建物管理協会(消管協)は、一般的にはわかり難い建物管理のメンテナンス料金等を消費者の立場になって説明する事により、お客様とのトラブルやコスト削減を目的として設立されました。
建物の管理会社の知識の向上、書類の保存保管の説明義務等、業界の健全な発展のための活動をしております。

『エレベーター点検見直しませんか?』

お問合せ窓口は住生活新聞で受付をしております。【info@jsnp.co.jp】まで、
改めて、メンテナンス会社よりご連絡させて頂きます。