「求められる人とは」 元宝塚歌劇団宙組トップスター・貴城けい|インタビュー|住生活を支える新聞株式会社のWebマガジン
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2017.10.10

「求められる人とは」 元宝塚歌劇団宙組トップスター・貴城けい

「求められる人とは」 元宝塚歌劇団宙組トップスター・貴城けい
どんな業界でも、仕事をする以上は誰もがトップになりたいと思うものだ。しかし、一時的ではなく、長く第一線で活躍し続けるのは難しい。特に芸能の世界であれば、その時の流行もある。お客様に求められる人であり続けるには、努力とは別に、隠れた魅力が存在しているに違いないという思いから、今回は貴城けいさんに、取材をお願いすることにした。
正直、少し気が重い取材である。私も宝塚を見に行ったことはあるが、男よりも男らしい体育会系の縦社会の世界。そう、私はまぎれもない文科系である。
 貴城さんの著書に、「宝塚式『ブスの25箇条』に学ぶ『美人』養成講座」という本がある。見た目の話をしているのではない。自分の内面を美人に、という本です。私の背筋が伸びたまま対談についたのは言うまでもありません。長く現役で仕事をしようと思えば、体調管理や健康にも気を遣わなくてはならない。具合が悪ければ、当然仕事にも影響してくる。まずは、体調管理について質問をしました。

-舞台に出て見られる仕事です、普段美容で気を使っていることはありますか?

貴城 最近ハマっているのは酵素浴です。なかなか100%米糠っていうのがないらしいのですけれど、その中に埋まるのです。15分くらい埋まっていると、馬鹿みたいに汗をかきますよ。体が軽くなって、お肌の調子も良くなるし、でもすごく独特の匂いなので苦手な方は苦手だと思うんですけども、体を芯から温めてくれます。

-やっぱり疲れもとれるものなんですか?

貴城 その時は汗をかくし、ものすごく疲れるんですけど、それを越すとすっきり軽くなるような気分になります。

-普段の化粧品やビタミンとか気を付けていることはあるのですか?

貴城 ないんですよ、それが。全然なんにも気をつけていないんです。皆さん、綺麗な方に聞くと何もしていませんっていう回答が一番多いのですよね。綺麗とは言わないけど、自分から(笑)普通の食事と普通に体を動かすくらいで、本当にそうなんですよ。最近はお味噌汁を飲もうっていうのが流行っているので、自分の中で。「西洋のヨーグルトよりも日本のお味噌がいいんだ」と信じて、お味噌汁を毎日毎朝、必ず飲んでいます。

-アンチエイジングにいいのは恋をすることなんて言われますが、今恋はされていますか?

貴城 主人と今、そんなにときめくほど恋はしていないですけど、安定はしていますね。安定安心の中で過ごしています。ただ、舞台、曲には失恋の歌もあればHAPPYな歌もあるので、そこに自分を重ねたりします。でも終わるとまた普通に戻りますけど。たまに舞台で出会ってそのままの感情の方もいますけど、私は全然ないんですよね

 話していて思ったことがある。どんな質問にも迷いなくすぐに回答が返ってくる。そこには明確な考えのもと今も活躍し続ける理由があるのではないかと思った。
 次号、仕事に対する考え方や他人への接し方、成功するまでの秘訣をお伝えします。
(たかしろ・けい)
東京都出身。1992年3月、78期生として宝塚歌劇団入団、「この恋は雲の涯まで」で初舞台。翌年雪組に配属。2006年5月に宙へ組替え。トップに昇格し、8月の福岡・博多座「コパカバーナ」がトップデビュー公演。宝塚大劇場でのトップお披露目公演として、11月3日初日の「維新回天・龍馬伝」「ザ・クラシック」に出演。07年2月12日、宝塚退団。4月よりオスカープロモーションに所属。

聞き手:住生活新聞 編集部
美容監修:足立真由美(WCLINIC院長)
平成21年3月、大阪医科大学大学院医学研究科卒業、医学博士取得。平成22年1月、MAクリニック心斎橋院長、平成26年7月、WCLINIC(http://wclinic-osaka.jp/)開院。