消費者建物管理協会~いつまで高い料金払い続けますか?適正化価格とは~|住生活新聞 記者の目|住生活を支える新聞株式会社のWebマガジン
豆知識

2018.05.28

消費者建物管理協会~いつまで高い料金払い続けますか?適正化価格とは~

消費者建物管理協会~いつまで高い料金払い続けますか?適正化価格とは~
エレベーターのメンテナンス費削減術

 昨年度は、史上初めて独立系のエレベーター会社が上場したり、電気やガス、プロパン関係の会社も価格競争の広告を出したりと、今まで当たり前だと思っていた光熱費が下がることを初めて認識された方も多いのではないでしょうか。
 その点、賃貸経営をされているオーナー様はコスト意識に敏感で、すでに削減しているよという方も多いかと思います。では、沢山あるガス会社や電力会社の中から、どうやって自分に合った会社を選んだら良いのでしょうか?
 今回は、エレベーターでご説明させて頂きます。私はいつも、エレベーターメーカー傘下ではない独立系の会社の場合、4種類あるとご説明しております。

①EV点検ができる会社(点検がメインの会社)
この会社は、毎月のメンテナンス料金は安いですが、修理が外注だったり、自社で部材を持っていません。そのため月々の費用は安くなりますが、いざ修理代金となると高い金額を提示されることが多々あります。また、修理が外注のため対応に時間がかかる場合もあります。とりあえず目先の価格が安い方が良いというオーナー様向きです。   

②修理ができる会社(点検と修理がメインの会社)
簡単な修理は自社でしてしまうため対応が早いです。ただし、自社で部材を持っていないことが多いため、メーカーから取り寄せ部材になると、すぐに復旧できない場合があります。

③部材も持っていて・点検と修理ができる会社
自社で過去のメーカー部材等を持っているため、対応も早く比較的修理代金も安くして頂けます。築15年を過ぎたら故障するところが増えますので、このような会社に依頼した方が良いかと思います。また、部材を保管しているということは、部材を購入して倉庫で保管しておくだけの財務的な余力があるということになります。経営状況も加味して取引先を選びたいという方には、一つの判断基準になるかも知れません。

④リニューアルまでできる会社
築25年を過ぎる頃から、エレベーターのリニューアル工事が始まります。その時に独立系の会社がリニューアル工事を外注に出しているようですと、改修金額が高くなってしまいます。せっかく独立系でするのであれば、特に費用のかかるリニューアルは、できるだけ安い会社でお願いしたいです。

 単純に独立系と言っても色々な会社がありますので、目先の月額費用だけでなく、修理代金まで考えて発注して頂くとメリットが多くなります。

一般社団法人 消費者建物管理協会(消管協)
全国1,200店を超える不動産会社、管理会社、メンテナンス会社、オーナー様が利用する団体です。消費者よりわかり難い建物の管理料金や修理代金の適正金額のアドバイスをしてほしいという声から生まれました。消費者がよりわかり易く、利用しやすい業界にすることを目的としております。  代表理事 北嶋 英之