下請け企業だから…求人しても人が集まらない!|住生活新聞 記者の目|住生活を支える新聞株式会社のWebマガジン
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2018.06.25

下請け企業だから…求人しても人が集まらない!

下請け企業だから…求人しても人が集まらない!
営業マンに高額歩合を払うほど利益もない…

 建築業界は、職人をはじめ営業担当者、現場管理、設計と、すべてにおいて人が足りない業界です。特に下請けの会社は薄利な仕事ばかりでサービス残業も多く、社員が辞めていってしまうというジレンマからなかなか抜け出すことができません。そんな中、営業担当者がいないにもかかわらず、下請けにならずに仕事の受注をしている会社があると聞いて取材してきました。

その理由は“定期点検” 今後も増え続ける老朽化する物件が中小企業を救う!?

 “インスペクション”という言葉を聞かれたことが方は多いと思います。これは、専門家や第三者的な見地から、各種製品などの品質実態の検査し、評価することです。住宅業界では最近、このインスペクションの需要の著しく高まり、人手が足りなくなるほど、5年目点検・10年目点検の依頼が殺到しているそうです。点検時に修繕箇所が見つかれば、その場で工事を受注することもできるので、リフォーム業者にとってとても魅力的なサービスだと言えるのではないでしょうか。
 実際、点検サービスをされている方に聞くと「営業はしておりません」と言います。むしろ仕事が多過いからとお断りをしても、「代わりにどこか紹介して欲しい」と頼まれることが多々あるそうです。

※ホームインスペクションとは、建築士、住宅診断士など設計・施工に詳しい専門家が、住宅の劣化レベル、工事不備などを診断し、その改修規模や概算コストの目安を算定し、客観的な立場でアドバイスをすること。
 
 家の点検サービスである「ホームインスペクション」は最近、日本でも増加傾向にあり、中古リノベーションの流行によって、今後さらに需要が高まると言われています。
 
点検担当者が足りない?10万戸以上の実績が現状を物語る

 点検の現場状況を知るため、全国から点検の受注を請け負う、家守りホールディングス(東京都千代田区)に話を伺いました。実は同社では、アドバイザー自らが一般家庭に電話営業したりすることはなく、営業もしていません。点検時にはお客様から、「色々な住宅商材や修理内容を提案して欲しい」と言われることも多いそうです。ここ数年で、全国の新築ビルダーから受託する定期点検サービスは右肩上がりで増えていて、実績はすでに累計10万戸を突破したそうです。勢いは衰えるどころか増すばかりで、今後も需要はさらに伸びると見ておられます。