リフォームビジネス売上UPのコツ「職人の育成できていますか?」|インタビュー|住生活を支える新聞株式会社のWebマガジン
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2018.06.25

リフォームビジネス売上UPのコツ「職人の育成できていますか?」

リフォームビジネス売上UPのコツ「職人の育成できていますか?」
多能工職人の育成がカギ

 職人の世界では今、人手不足が深刻化しています。人口減少や職人の高齢化など、その理由はさまざま考えられますが、「きつい・汚い・危険」というマイナスのイメージが強く、若者に人気がない職種であることも大きく影響しているようです。
 一方でリフォーム市場は、消費税増税や物価上昇の影響で新築の購入意欲が低下していることや、古いものを再生して利用しようという機運が高まっていること、さらにはリフォーム技術が進歩し、築年数の経過した古い建物でも新品同様の状態にできるようになったことで、年々その規模を拡大させています。競争の激しい住宅業界で勝ち抜いていくためのカギは、やがて訪れるリフォーム時代に備えた職人の育成にあると言っても過言ではありません。しかも特定の業務だけをこなす専門的な職人ではなく、さまざまな技術を合わせ持つ多能工職人が、これからの時代に必要なのです。
 しかし、職人の育成には多大な時間がかかります。すでに多くの仕事を抱えている現役の職人では、さすがに育成に時間を費やす余裕はありません。育成が必要であることを頭では理解しつつも、現実的には自前で職人を育てることができないのです。
 こうした状況への対応策として、今注目されているのが職人を養成するための研修機関です。「育成にかける時間がない」「教える人間がいない」など、リフォーム事業に取り組みたくてもできない工務店や不動産会社のみなさんにとって、非常に心強い存在です。

12日間の研修で技術や営業ノウハウ習得

 今、特に注目されているのは、住空間総合研究所(長崎県西彼杵郡)が運営する「ハウスリフォーマー育成学院」です。こちらは開校からわずか2年で、100名以上の職人を輩出しています。北は仙台から南は鹿児島まで、全国各地から生徒が集まっていることからも、同学院の評判の高さが伺えます。今年の4月には、紅中(大阪府高槻市)が運営する大阪校と、カワイ(静岡県磐田市)が運営する静岡校が新たに開校しました。両校ではすでに、生徒の募集が始まっているそうです。
 「ハウスリフォーマー育成学院」では12日間をかけて、リフォームの技術や営業ノウハウ、アフターフォローの仕方、一般教養、現場知識などについて学びます。新社会人には、マナー研修なども行うそうです。参加された方はみなさん、想像以上に充実した内容に驚かれるそうです。

「わずか12日で、ここまでできるようになるとは思わなかった」
「大変だけど、自分でやれた、やり切ったという達成感がある」
「ここで学んで知識や技能は、自分が考えていた以上に需要があると感じた」
「お客様から言われた『ありがとう』が、これまで言われたどんな『ありがとう』よりも嬉しかった」

等々、多くの声が寄せられています。
 今後は、九州・西日本の主要拠点県や、東日本方面への展開も視野に入れているそうです。また、カリキュラムについては、現状のものに加え、一般消費者や会社の声も聞きながら、今需要のあるものや、今後需要が見込めるものなどを積極的に取り入れ、より収益を上げるための仕組みを学べるようにブラッシュアップしていく方針だそうです。
 多能工の職人が一人いるだけで、外注するのと比べ大きく利益率が変わってきます。リフォーム案件を受注するだけでなく、リフォーム事業の収益性を改善するためにも、さまざまな技術やノウハウを身に付けることができる「ハウスリフォーマー育成学院」を活用してみてはいかがでしょうか。