押切もえさん特別インタビュー(第4回)「自分と言う商品」|著名人|住生活を支える新聞株式会社のWebマガジン
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2018.07.02

押切もえさん特別インタビュー(第4回)「自分と言う商品」

押切もえさん特別インタビュー(第4回)「自分と言う商品」
押切さんにとっては当たり前のことなのかもしれないが、対談中、姿勢がまったく変わらない。真っ直ぐ、向日葵のように凛としている。やはりプロなのだと思った。

-押切さんを見てこういう風になりたいなと思ってモデルになられた方もいると思うのですが、例えば後輩から押切さんみたいになりたいと相談された時にはどのようなアドバイスをされるのですか。

押切 自分らしさを大事にすること。モデルは特にそうだと思います。

-傍目からは、見た目は綺麗だけれど、裏では人間関係とかギスギスしている世界なのかなと思いますが実際はどうなのでしょうか。

押切 そう思われやすい世界だと思いますけど。スタッフさんも含めて女性は結構多いですからね。でも、その女子高的な感じも楽しいですよ。同じようなことはどの業界にもあると思いますし、ギスギスされている方もいらっしゃいますけど、それも気にするかしないかは自分次第ですね。こういう人もいるのだなっていう社会勉強です。

-押切さんがされているモデルという仕事は、立場的には経営者であり社長に近いと思います。嫌な従業員や取引先、上司とかと付き合う時の心得とかは、どのように考えているのでしょうか。

押切 苦手な人とかの言葉の方が図星だったりすることがあるので、話しは結構聞いたりしますね。最初は「何でこんな嫌なことばっかり言うのだろう」とか思った方もいるのですが、自分の苦手意識だけ先行しているだけで、そういう人に限って他の人にはない視点で色々が言ってくれたりしますよ。


-本音で言ってくれているのだなと思うわけですね。

押切 はい。自分の視点を変えるのはすごく良いなと思います。自分が直してと相手に言って直してくれない限り相手は変わらないので、それよりも自分のキャパを大きくするというか。


-苦手な人であっても距離を置いて付き合うのではなく、視点を変えて「こういうとこもありじゃないかな」という感じでお付き合いされるということでしょうか。

押切 そうですね。でもほんとに駄目だったら、大人ですし、付き合い方の距離は考えていいと思います。私の場合は、そういう人がいても、すぐにご縁がなくなったりしますね。やっぱり合わないと向こうも感じたりするから、私にわざわざ仕事を頼まなかったりするのかな。


モデルという仕事は、男性の私には知る由もないが、売る商品が自分自身であることから、立ち姿やスタイルだけでなく、現場のスタッフにも気に入られないと長続きしない。また、変な噂が立つだけでも、仕事はなくなってしまう。そう考えた時、ずっと気を遣い続けるのは疲れるだろうなと勝手に考えてしまった。