押切もえさん特別インタビュー(第5回)「健全な心・体・感情を作る生活とは」」|対談|住生活を支える新聞株式会社のWebマガジン
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2018.09.10

押切もえさん特別インタビュー(第5回)「健全な心・体・感情を作る生活とは」」

押切もえさん特別インタビュー(第5回)「健全な心・体・感情を作る生活とは」」
モデルさんはどんな生活をしているのだろう。普段の生活が結果に表れる仕事だけに、生活環境を整えるのも仕事の一つであり、家庭を持った現在と一人の時とでは色々と違うはずだ。

-若い時に住んでいた所と今住んでいる家では、大きさなど色々と違うと思うのですが、家選びやインテリアで気にしていることはありますか。

押切 やっぱり帰って来て落ち着く家ですよね。

-お金がない若い頃は、ワンルームなどにも住んでいたのですか。

押切 ありましたね。ワンルームで初めて一人暮らしした時は色々揃ってなくて、本当に不便でしたけど、自由を手に入れたみたいな喜びはあったので、良い方に目を向けていました。

-今、その環境で暮らすのはちょっと難しいですよね。

押切 立地も含め何から何まで難しいと思いますけど。

-でもご実家は千葉ですから遠くはなかったんですよね。

押切 ただ、最初にしていた仕事が長時間拘束されるのと、夜遅くて朝早いっていうので、少しでも通勤時間が短い方がいいというのはありましたね。やっぱり住む環境は大事だなと思いますね。こまめに清潔にしたりとか、好きな香りに包まれていたりとか大事だなと思います。

-運気が良いマンションとか運気が悪いマンションとかもありますが、そういう事を考えた時に過去に住んできた家はどうでしたか?

押切 勇気付けてもらった家が多かったかもしれません。どこに引っ越しても、次はもっと良いとこ行こうという想いです。でも私の場合は、やむを得ず引っ越したこともありましたね。ファンの方が朝方、家に来ちゃったりとか。家がバレた時は引越し時だなという感じです。独身最後の時に住んでいた家は、居心地が良過ぎてなかなか出られませんでしたね。

 「勇気付けられた家」という表現は、住宅業界に長く身を置く私も初めて聞いたかも知れない。どんな環境も前向きに、ポジティブに捉えることのできる、押切さんだからこそ出てきた表現なのだろう。今、住んでいるどんな家も、応援してくれる存在なのかもしれないと考えると、家のシミや古くなった壁にも愛着が出てくる。

-いつもこだわるのはインテリア・間取り・日当たり・駅からの距離とかどこになりますか。

押切 西日が当たる家に住んだ時にきつかったので、日当たり・風通しは大事ですね。私もマンションプロデュースしているので今も継続中です。

-今は家族といるので、部屋の環境が一人の時と違うと思うのですが、一人で住んでいた時と比べて、今の家族の空間はどうですか。

押切 落ち着きますね。私も一人暮らしが長かったので、誰かと住むのはどういう感じなのだろうと思っていたのですけど、すごく落ち着きます。もう一人で住みたくないなと思いますね。

-そうですか。寝室も一緒ですか。

押切 はい。以前、大学のアンチエイジングの教授に教えてもらいながら、住めば住むほど若くなる部屋を作っていたことがありました。色々な最新設備を付けたのですが、最終的にアンチエイジングに一番効果的なのは、恋をする部屋を作ることだと話がまとまりました。そうすると女性ホルモンも男性ホルモンも出て活性化するみたいです。

-でも、同じ空間にいて嫌だなと思っていたら女性ホルモンも出てきませんよね。そういう意味で言うと、ずっとモデルでやられてきて、美の秘訣で精神的に心掛けていることはありますか。

押切 好きなことをやっているというのは大きいと思います。嫌なことがあった時もあまり引きずらないようにしますね。
心から嫌なことが離れないとか、疲れが抜けない時は体にも負担がきているので、マッサージの先生にお願いしたり運動したりします。心がストップしたら体を動かす、体がストップしたら心を動かすとか、体を使い過ぎて何も動かない時は、感動だけはしようと思って映画見たりとか、そうするとすごく元気になったりしますね。

-ちょっと嫌なことがあっても、体を動かして気分転換するとスッキリするものなのですね。

押切 1つの自傷をどう捉えるかは自分次第と思います。1秒でも良い時間を過ごしたいのであればしっかり向き合うことも大事ですし、あまり考え過ぎない、悩み過ぎないのも大事です。私も悩みますけど悩まないようにしています。

 ストレスを溜め込むと、モデルさんはそれが一番仕事に出やすいのかも知れない。やはりプロだからだろうか、心も体も感情もコントロールする術を知っている。落ち着いて話すその雰囲気に、余裕すら感じられるのはそのためかも知れない。