猛暑の夏も怖くない!たった1000万円で手に入る電気代の安くなるスマートハウス|コラム|住生活を支える新聞株式会社のWebマガジン
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2018.09.24

猛暑の夏も怖くない!たった1000万円で手に入る電気代の安くなるスマートハウス

太陽光発電や蓄電池などのエネルギー機器と家電を組み合わせることで、エネルギー利用の無駄を省くことができる「スマートハウス」は、家計に優しい最先端の住宅だ。「年間5万円近くも電気代が安くなった!」「外出先からエアコンの操作ができるので、ペットの留守番も安心だ」など、メリットは多い。最近はテレビCMなどでもよく見かけるようになったため、興味を持っているという方も多いのではないか。
しかし、スマートハウスは新築のイメージが強い。そのため、

「今の場所から引っ越ししたくない」
「興味はあるけど家を買いなおすだけの資金的な余裕がない」

という理由で諦めてしまう方が意外と多い。しかし、実は「スマートハウス」は新築だけのものではない。今、住んでいる家や中古住宅を購入してリフォーム・リノベーションして手に入れることもできる。今回はスマートハウスリフォームに力を入れているA社に話を聞いた。
 既築の家をスマートハウス化する上で一番のネックとなるのは躯体性能だ。A社によると、「断熱性や気密性の低い住宅では、いくら最先端の機器を取り付けても期待するような省エネ効果を得ることはできない。また、屋根にしても重量のある太陽気発電システムを載せるため、それなりの強度が求められる」という。電気の利用状況を“見える化”してエネルギー消費をコントロールするHEMS(ヘムス)と呼ばれるマネージメントシステムや太陽光発電システム、家庭用蓄電池などを導入する以前に、まずは躯体をスマートハウスに適した状態に改修しなければならないというわけだ。
 それでは、これにはどのくらいのコストがかかるのか。A社の場合、設備代だけなら総額400万円程度。内訳は、太陽光発電が200万円、蓄電池が150万円、HEMSが30万円となる。躯体工事を行う場合はこれにリフォーム代が上乗せされるため、家の大きさや築年数にもよるが、おおよそ1000万円程度の費用がかかる。少し高いように感じかもしれないが、新築を買うのと比べたら4分の1から5分の1程度で済む。電気代が安くなることや売電をうまく組み合わせれば、おおよそ20年~25年で元を取ることができる。また、省エネリフォームは助成金を利用することができることもある。そう考えると、1000万円は決して高い金額ではないと言えるだろう。
 スマートハウスのメリットは無駄遣いをなくすだけでない。蓄電池に電気を貯めておくことで、非常時の電力確保にも役立つ。最近は、地震や大雨などで、大規模な停電に見舞われることが多い。赤ちゃんのいる家庭ではミルクを作るためにお湯を沸かさなければならないが、仮にガスがなくても、蓄電池さえあれば問題ない。夜間、暗い場所で不安な時間を過ごさなければならなかったり、寒い中で凍える心配もない。
 また、中核システムであるHEMSは、単に“エネルギーを見える化”するだけでなく、家電を制御する役割も担っている。したがって、外出時に家電の電源をまとめてオフにすることができる。エアコンや床暖房などはうっかり消し忘れてしまうことが多いが、スマートハウスならそうした心配も不要だ。
 今年の夏は猛暑が続いたため、例年以上にエアコンを使ったという家庭が多いはずだ。これから来る電気代の請求に戦々恐々としているのではないか。電気代を節約できるスマートハウスについてもっとよく知りたいという方は、お近くの全国優良リフォーム会員に相談してみて下さい。