自然災害鑑定士に聞いてみた「台風、大雪で20万円相当の住宅被害 火災保険でバッチリ補償」|コラム|住生活を支える新聞株式会社のWebマガジン
豆知識

2019.09.30

自然災害鑑定士に聞いてみた「台風、大雪で20万円相当の住宅被害 火災保険でバッチリ補償」

自然災害鑑定士に聞いてみた「台風、大雪で20万円相当の住宅被害 火災保険でバッチリ補償」
「この間の台風で自宅の雨樋が破損してしまった・・・。この夏はエアコンの買換えなどで出費が多かったから、修理費用をどうやって捻出しよう・・・」

 台風が多発する9月は、全国各地で「屋根が破損した」「雨どいが壊れた」という相談が増えます。ちょっとした破損であれば、修理費用もそれほど高くないので、すぐに直すことができますが、状況が深刻な場合はそうはいきません。特に修理代が10万円をこえるような場合は、「すぐにお金を用意できないから」とそのまま放置してしまう方もいます。しかし、屋根や雨どいの破損を放置しておくと、雨水をうまく排水することができずに家の周りが水浸しになってしまうことがあります。お金のあるなしにかかわらず、できればすぐに直したいところです。今回は、火災保険を使って台風で破損した屋根や雨どいを修理した事例をご紹介します。
1年で5戸もの台風が上陸した昨年。大阪にお住いのSさん宅も、雨どい破損の被害を受けました。
Sさん宅は築25年。台風に伴う強風で、雨どいに溜まった水を下に流す縦どいが真っ二つに割れてしまいました。排水ができないため、そのまま放置しておくと雨が降る度に地面が水浸しになってしまいます。仕方なく、近くの工務店に頼んで、破損個所を修理にすることにしました。
 やってきた工務店はSさんの家を見るなり、「縦どいが真っ二つになるほどの強風であれば他のところにも何かしらの被害が出ているかもしれません。念のため、まとめて点検してみてはどうでしょうか?」と提案。「あの強風であればそれもあり得るかもしれない」と考えたSさんは、提案を受け入れ点検も頼むことにしました。
 リフォーム業者が注目したのは屋根でした。屋根の上は普段、地上からでは見ることができないため、破損があってもなかなか気付くことができません。雨漏りがあってはじめて気付くというケースが圧倒的に多い場所です。案の定、Sさん宅の屋根も、いくつか被災の跡が見つかりました。瓦屋根を接着している漆喰部分にヒビや欠け落ちている部分があったり、破損している瓦も何枚かありました。たまたま雨漏りの被害はありませんでしたが、そのまま放置しておいたら、いずれは家の中に雨水が流れ込んでくるかもしれません。そうなる前に何とかしなければならないと、リフォーム業者はすぐに状況を報告し、縦どいとともに屋根の破損箇所も修理することを提案しました。するとSさんは、「全部修理するといくらくらいかかるんでしょうか?実はこんな事態を想定していなかったため、修理に回せる貯蓄がそれほどないんです」と困った様子。今回の場合、全部直した場合の修理費用は約30万円。Sさんは被害を受ける2週間前に、大きな出費があったばかりですぐに費用を準備することができないと言うのです。そこでリフォーム業者は、「火災保険で修理費用を賄えるかもしれません。保険会社にご相談してみてはいかがですか?」と提案しました。Sさんは「なんで雨や風で受けた被害が火災保険で?」と疑問に思いながら契約書を確認すると、確かに台風や落雷など、自然災害で受けた被害も補償対象になると明記されていました。保険に加入したのがずいぶん前のことだったため、すっかり忘れていたようです。
 早速、保険会社に連絡し、事情を説明。すぐに保険会社による調査が行われた結果、縦どいについては風災被害の対象として認定され、約6万円の保険金が下りました。一方、屋根については経年劣化が原因である可能性もあったものの、最終的には大雪による積雪が原因だと判断され、こちらも約22万円の保険金が下りました。
 意外とご存知ない方も多いですが、豪雨や台風による住宅被害は、火災保険で修理することができます。請求期限は、事故が起こってから3年です。過去に被害に遭ったにもかかわらず、火災保険が適用されることを知らなかったために申請ができていないという方は、今からでも遅くはありません。速やかに手続きを取ることをお勧めします。自然災害に関するご相談はお近くの自然災害鑑定士まで。