新連載! 好かれる悪役・嫌われるヒーロー、好かれる会社・嫌われる会社~人間力を磨く経営心理学~序章|対談|住生活を支える新聞株式会社のWebマガジン
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2020.01.06

新連載! 好かれる悪役・嫌われるヒーロー、好かれる会社・嫌われる会社~人間力を磨く経営心理学~序章

新連載! 好かれる悪役・嫌われるヒーロー、好かれる会社・嫌われる会社~人間力を磨く経営心理学~序章
2019年11月、都内某所。海外から一人の男が来日した。

 最近は、SNSやネットへの書き込みやクレーム、不祥事などへの判断を1つでも間違えると、すぐに不買運動などが起こる。会社の存続に影響するだけに、企業経営は以前よりもはるかに難しくなった。
 謝罪するタイミングが遅くても炎上するし、早くしたらしたで、今度は別の不祥事が発覚してさらに炎上してしまうこともある。
 しかし、上手に謝罪することができれば、逆に「信頼できる会社だ」「正直な会社だ」という評価に繋がり、以前よりも信用が増すこともある。企業のリスク管理や好感度は情報戦であり、タイミングを計るには、空気を読む力が必要である。
 テレビでは、毒舌でも、好感度が高いタレントもいるし、当たり障りのないことを言ってもすぐに炎上してしまう、嫌われ者のタレントもいる。また、社会的な落ち度があっても、「仕方ないよね」で済まされる場合もあれば、それが原因で「すぐに引退しろ」と、業界から抹殺されてしまうこともある。

この違いはどうして生まれるのか。すべては「人間力」である。

 一人の男がアメリカから来日した。その名は、スタン・ハンセン。ジャイアント馬場やアントニオ猪木のライバルであり、そして日本プロレス界きっての悪役でもある。試合では、反則や乱闘など何でもありで、もう滅茶苦茶である。根っからの悪役で、嫌われ者だ。だが、馬場や猪木にも劣らない人気があった。(次号へ続く)