売上コミットコンサルタント「とみたつづみ」の起業の教科書~第13回~|コラム|住生活を支える新聞株式会社のWebマガジン
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2022.07.18

売上コミットコンサルタント「とみたつづみ」の起業の教科書~第13回~

売上コミットコンサルタント「とみたつづみ」の起業の教科書~第13回~
50代の女性が起業するメリット・デメリット 

 たまに「起業したいのだけれど、私の年齢だと遅すぎませんか?」と質問されることがあります。しかし、起業に年齢は関係ありません。50代の方にも60代の方にも、起業する権利は誰にでも平等にあります。今回は、50代の起業にスポットを当てて、そのメリットとデメリットについて解説したいと思います。

 まずはメリットを順に見ていきます。

①スキルがある

 50代の女性の中には今までのキャリアの中で専門のスキルを身につけている方がいます。
例えば、エステ、ネイル、料理などを仕事として長年やっていてスキルが身についている方はそれを生かして起業することができます。長年の経験から技術が高い方も多く、起業することでたくさんのお客様のお悩みを解決したり、要望を叶えたりすることができます。

②人脈がある

 会社の同僚やご近所さんなど、50代の方は若い人に比べて多くの人脈を持っている傾向があります。その人脈の中に起業する際に頼れる人がいるかもしれません。
例えば、店舗ビジネスをしている友人が居たら、自分の事業を宣伝するチラシや名刺を置かせてもらえるかもしれません。また、サロンをやろうとしている人がテナントを探すとき、物件に詳しい人が手を貸してくれることもあるでしょう。もし、頼れそうな知り合いが居たら協力をお願いできないか聞いてみましょう。

③子育てが一段落している人が多い

 人にもよりますが、50代の女性は子育てがひと段落している方が多いです。そのため、自分のために使える時間が多く、起業準備がしやすいです。

④資金を集めやすい

 50代女性には資金を集めやすいという強みがあります。これまで貯めたお金を起業資金に回すことができますし、日本政策金融公庫には新規開業資金(女性、若者/シニア起業家支援関連)という新しく事業を始める人向けの融資が用意されています。
起業するにはお金は不可欠なので、どのように資金を用意するか考えておきましょう。

 いかがでしょうか?若いうちの起業にももちろんいろいろなメリットがありますが、こうしてみると社会である程度の経験を積んでからの方が、役立つことは多そうです。次はデメリットを見ていきます。

①体力が必要

 事業を始めるには体力が必要です。特にビジネスが軌道に乗るまでの起業初期の段階はやることが多く、時には寝る間も惜しんで作業をしなければいけないときもあるかもしれません。若い人に比べて50代の方は疲れを感じるでしょう。
しかし、ビジネスが軌道に乗れば好きなときだけ働くというライフスタイルも可能になり、50代の方でも快適にビジネスができますよ。

②介護の問題が出る人も

 50代といえば親が高齢になり、介護の問題が出てくる時期です。子育てがひと段落しても、介護の問題が出てきて時間が取れない方もいるかもしれません。中には遠方に住む親御さんの元に頻繁に行かなければいけない方もいるでしょう。
ただし、こうした事情があれば起業できないわけではなく、作れる時間の中で何が出来るかという視点でビジネスをすれば、介護があっても起業で成功することはできます。

③パソコンやスマートフォンを扱うのが難しい

 最近の起業家はパソコンやスマホを駆使して集客や宣伝をしている方が多いです。50代の方の中にはこうした機器に慣れておらず、使いこなすのが難しいという方もいるでしょう。
しかし、最初は難しくても慣れると簡単に扱えるようになります。また、どうしても扱えないという場合は他のアナログのやり方で集客することが可能な場合もあります。パソコンやスマホがあまり得意ではないと感じる方はまずは少しずつ操作を練習してみてください。


 世の中には50代で起業している方はたくさんいます。次回は50代女性が企業を成功させるための6つのポイントについて解説します。