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2023.03.27

今からでも間に合う空室対策のススメ

今からでも間に合う空室対策のススメ
繁忙期も残すところあと1カ月・・・。すぐに導入できる空室対策設備は何か!?

 賃貸オーナーにとっての繁忙期も、残すところあとひと月となりました。入居契約は順調に決まっていますか?ようやくコロナも落ち着き、今年は人の移動がだいぶ活発化しています。まだ満室の見通しが立たないという方は、一刻も早く対策を考えなければなりません。すぐにできる空室対策について取材しました。

 空室対策にもいろいろな方法があります。ただ、この時期にできることとなると限られています。何せ、繁忙期はあと1カ月しかありません。今から資料お取り寄せて、見積もりを取って、打ち合わせをして・・・、なんてやっていると、繁忙期はあっという間に終わってしまいます。4月までに満室を実現したいのであれば、すぐにできる方法を考えなければなりません。
 入居促進用の設備の中で、比較的安価で、かつ早く導入できるものと聞いて、真っ先に頭に思い浮かぶものは「入居者無料インターネット設備」です。昔はインターネットの工事となると、かなり時間がかかるイメージがありました。実際、NTTなどの大手通信会社と契約すると、今でも導入に時間がかかりがちです。繁忙期ともなれば、工事まで1ヶ月待たされることも珍しくありません。一方で「入居者無料インターネット設備」は、一般の通信サービスと違い、基本的に賃貸住宅を対象に工事が進められているため、導入までにそれほど時間がかかりません。繁忙期であっても、早ければ1週間程度で導入工事は完了します。しかも、今はWi-Fiが主流ですから、住戸への工事も非常に簡単です。各部屋にそれぞれ配線をしていくとなると、入居者との時間調整が必要になり、非常に面倒です。中には全戸の導入が完了するまでに半年かかったなんて事例もあるようです。導入の準備を進めているうちに「インターネット利用料無料」を謳って入居募集を行えば、実際に引越しが終わる頃にはインターネットが使えるようになっているはずです。新生活がスタートした直後は、入居者もネット通販等でいろいろ取り揃えなければならず、ネット環境は不可欠です。入居したその日からタダで使いたい放題となれば、こんな嬉しいことはないはずです。
 月々の利用料についてはオーナー負担となりますが、1戸当たりに換算すると500~1000円程度です。もし自己負担するのが嫌というのであれば、共益費等に上乗せしても構わない金額です。今や、学業や就職活動、動画視聴等でインターネットは欠かせません。入居が決まらず苦戦を強いられているという方は、是非この機会一度導入を検討されてみてはいかがでしょうか?
 「スマートロック」と呼ばれる最先端のセキュリティ錠も、短期間で導入できる設備の一つです。現在、賃貸住宅向けのスマートロックはいろいろな企業から発売されていますが、ほとんどの製品が、既存の鍵を外すだけで簡単に取り付けられるようになっているため、施工作業は1時間もかかりません。住戸の数が多い場合でも、2、3日あれば設置は完了します。
 またスマートロックは部屋の内見にも便利です。普通、内見を行う際は仲介業者が付き添い、鍵を開けて案内する必要があります。でもスマートロックを導入しておけば、内見希望者に一時的に利用できるキーを発行することができるため、一緒に同行せずに部屋の内見をしてもらうことができます。最近は、仕事の都合で仲介業者の営業時間に内見するのが難しい方や、一人でゆっくり部屋の中を見たいという方もいますので、機会損失を防ぐ意味でも、スマートロックは是非導入しておきたいところですね。
 オートロックもおススメの設備の一つです。こういうと、「オートロックって設置が大変そう。各住戸にも配線が必要だし、1カ月とかで設置できるものではないでしょ?」と思う方もいるでしょう。ご安心下さい。最近のオートロック設備はスマホや携帯電話と連動して鍵の操作を行うため、各住戸に配線を引き込む必要がなく、施工にそれほど長く時間はかかりません。もちろん、メーン玄関に新たに扉を設置するわけですから、1日、2日というわけにはいきませんが、早ければ2週間ほどで工事は終わります。こちらも工事と並行して入居募集をしておけば、4月に新生活がスタートする頃にはちゃんとオートロックマンションになっているはずです。
 繁忙期中に埋まらなかった部屋は、下手をすれば1年間空室のままです。家賃が7万円なら、それだけで84万円の損失を出すのと同じです。2室あれば168万円の損失です。まだ間に合います。空室でお悩みの方は、お近くの全国優良リフォーム会員にご相談下さい。