知っておきたいエアコン事情~エアコンの点検は寒さが落ち着いた春先に!~|住生活を支える新聞株式会社のWebマガジン
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2021.02.22

知っておきたいエアコン事情~エアコンの点検は寒さが落ち着いた春先に!~

知っておきたいエアコン事情~エアコンの点検は寒さが落ち着いた春先に!~
「ガス抜け」や「室外機故障」していませんか?

 昨年から続く新型コロナの影響で、年末年始は好例の旅行に出掛けたり、実家に帰省したりなどせずに、自宅で過ごされた方は多いかと思います。当然、いつも以上に、エアコンの使用頻度は、いつも以上に高かったはずです。しかし、エアコンも消耗品ですから、定期的な手入れや掃除が欠かせません。ついつい手を抜きがちですが、汚れが溜まったまま使い続けると、次第に効きが悪くなってしまいます。夏を快適に過ごすためにも、寒さが落ち着いた段階で、エアコンに汚れが溜まっていないか確認してみませんか?

 2021年も、早くも2月になりました。昨年から自宅で過ごすことが多くなったことで、どのご家庭も、例年以上にエアコンを頻繁に利用されているのではないでしょうか?
 春先はしばらく、エアコンの出番がありません。シーズン中に酷使したのだから、本来はこの期間中に点検やメンテナンスをしてあげると良いのですが、そこまでエアコンを大切にされるご家庭は、正直なところ少ないように思います。しかし、エアコンを長く使い続けるためにはメンテナンスが欠かせません。汚れが溜まった放置しておくと、いざ使おうと思ったときに、電源が入らなかったり、効き始めるまでにやたら時間がかかったりするようになります。でも、エアコンのことをあまり知らないと、それが故障かどうかも判断できません。
 スイッチをいくら押してみてもエアコンが作動しない場合は、まず、本体よりもリモコンに異常がないかを確認してみましょう。よくあるのは電池切れです。数カ月も放置していれば、なくなるのは当たり前です。もし電池を交換しても作動しない場合は、エアコン本体の手で開閉できる部分、もしくは側面(メーカーにより異なる)にある手動スイッチを押してみましょう。これで動けば、やはりリモコンが故障している可能性が高いです。逆に動かない場合は、次は本体の異常を疑うべきでしょう。
 それでは、本体の故障の原因について解説していきたいと思います。主な原因として挙げられるのは「ガス抜け」「室外機の故障」「エアコン内のコンピューターの誤作動」の3つです。順を追ってみていきましょう。

①「ガス抜け」

 ご存知ない方もおられるかと思いますが、実は故障の原因で一番の多いのは「ガス抜け」と呼ばれる現象です。エアコンは、電気の力だけで部屋を冷やしているわけではなく、「冷房ガス」を使って部屋の中を冷やす仕組みになっています。普通に使っているだけなら、このガスが漏れたりすることはまずないのですが、古くなると少しずつ各所に痛みが生じ、ガス回りが破損したり変形して、ガスが漏れることがあります。また、取付工事の際のミスで、銅管が破損することもあります。ガスが抜けると部屋が冷えなくなるので、冷房の効きが悪くなったなと感じたら、「ガス抜け」を疑ってみて下さい。

②「室外機の故障」

 室外機が故障するケースで多いのは、設置場所の問題です。室外機はエアコンが作動している間、熱を持ちますので、ある程度風通しの良い場所に設置して、熱を逃がしてやらなければなりません。ところが今の住宅事情では、なかなかそうしたスペースを確保することができません。中には、やむを得ず、あまり風通しの良くないところに設置しているケースもあるかと思います。風通しの悪い場所に設置してしまうとどうなるか?室外機内に貯まった熱がうまく放出されないため、オーバーヒートしてしまいます。故障は、エアコン本体に目が行きがちですが、室外機も忘れずに確認しましょう。夏は暑さも重なるため、故障する可能性が一層高まります。

③「コンピューターの誤作動」

 これについては、わざわざ業者を呼ばなくても、ご家庭ですぐに対処できることが多いです。いったん、エアコン本体のコンセントを抜いてしばらく放置しておくと、コンピューターがリセットされます。次にコンセントを差してスイッチを入れると、状態が回復します。
 動くには動いたけれど、どうもエアコンの利きが悪いという場合は、フィルターに埃が溜まっている可能性があります。送風口が埃で塞がっているわけですから、効きが悪くて当然です。この場合は、電源が落ちているのを確認したうえで、前面のカバーを開けてフィルターを取り出し、埃をきれいに水などで洗い流してあげましょう。もし、それでも改善しないようなら、そろそろ買いどきかもしれません。10年以上前の機種を使っているようであれば、最新機種に替えた方が、電気代も安くなりますし、冷暖房の効きも格段に違うはずです。
 ①や②については、専門業者に頼んで取り付けてもらった場合には、まず起こりません。あるとすれば、素人の方が設置工事をした場合です。「必要なときに故障していて使えない」なんてことがないように、設置工事は専門の方にお願いすることをお勧めします。エアコンに関するお悩みや、新規購入をご検討の方は、お近くの全国優良リフォーム会員にご相談下さい。