アパート・マンションの満室経営を実現する10の法則(第1回)「入居者無料インターネット」|住生活を支える新聞株式会社のWebマガジン
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2018.02.12

アパート・マンションの満室経営を実現する10の法則(第1回)「入居者無料インターネット」

アパート・マンションの満室経営を実現する10の法則(第1回)「入居者無料インターネット」
専門誌の調査で上位にランクイン

 入居者無料のインターネットは、今や賃貸住宅の入居率アップや空室対策に欠かせない設備の一つになっています。全国賃貸住宅新聞の「入居者に人気の設備ランキング2017」(10月16日号)でも、テレビモニター付きインターホンや洗浄機能付き便座などとともに、単身者向け・ファミリー向けを問わず、上位にランクインしています。ある賃貸仲介会社の担当者は、「入居者無料インターネットは、物件選びの重要な検討項目になっています。設備がないと、検討すらしてもらえないこともあります」と言います。仲介店の店頭に貼り出されている入居募集チラシでも、「インターネット使い放題」や「入居者無料インターネット導入済み」というキャッチフレーズを多く見かけます。「入居者無料インターネット」が賃貸住宅に欠かせない設備であることは、これらのことからも明らかです。
 では、入居者無料インターネット設備を導入するとして、その費用はどのくらいかかるのでしょうか。基本的に入居者無料インターネットの導入にかかる費用や利用料は、オーナーが負担することになります。全額を負担したくないという方は、家賃や共益費などに上乗せして、後で費用を回収することもできます。
導入費用は物件の規模や通信業者によって変動し、大規模なマンションだと100万円以上かかることもあるそうです。通信業者によっては分割払いのプランを用意しているところもありますので、最初に多額の資金を投資したくないという方は、そちらの業者を選ぶと良いでしょう。また、最近はガスや電気などのインフラと組み合わせることで、インターネット設備の導入費用を無料にしている業者も増えてきています。
利用料金も物件の規模や通信業者によってさまざまです。部屋数が多ければ多いほど、一部屋当たりの利用単価は下がりますし、物件を複数所有されている方はまとめて導入した方がスケールメリットは高くなります。
 入居者無料インターネットを導入することで得られる最大のメリットは、何と言っても入居促進効果です。今日のようにアパート・マンションが市場に有り余っている中で、ご自身の物件を選んでもらうためには、他の物件にはない価値や魅力が必要です。今や生活に不可欠なインターネット設備は、これまでは入居者自身で契約をし、5000円前後の利用料金を自己負担しなければなりませんでした。引っ越しシーズンで工事が集中する1~4月だと、手続きをしてから実際にインターネットが使えるようになるまでに、1ヶ月近く待たされることも珍しくありません。こうした煩わしさがなくなるばかりか、利用料まで無料となれば、「住みたい」と考えてくれる入居者は必ずいます。導入費用や利用料の負担は確かに大きいかもしれませんが、オーナーとしてまず考えるべきは空室を埋めることです。中には家賃を下げる方もいますが、これだと満室時の挿入は減り、資産価値が下がってしまいます。また、一度下げた家賃を再び上げることは非常に難しいですし、何より入居者の質は家賃に比例します。家賃が安い物件ほど入居者の質は下がりますし、それに伴いクレームや家賃滞納のリスクは高まります。物件の資産価値を維持しながら入居率を上げようと考えるのであれば、ある程度の設備投資は必要です。
 入居者無料のインターネットサービスを提供している通信事業者は数多くあります。サービスの内容や料金などは業者によって異なりますので、どこを選べば良いかお悩みの方はお近くの全国優良リフォーム会員までお問い合わせ下さい。