押切もえさん特別インタビュー(第3回)「仕事を続ける理由」|住生活を支える新聞株式会社のWebマガジン
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2018.06.11

押切もえさん特別インタビュー(第3回)「仕事を続ける理由」

押切もえさん特別インタビュー(第3回)「仕事を続ける理由」
休憩中の何気ない会話で、スタッフが「その服、ドレスのようですね」と話しかける。すると「うれしい」と言ってほほ笑む。真っ白な衣装がドレスのように見えたのは、洋服だけでなく、その立ち姿もあったからかもしれない。

-今年は「これをやろう」というような目標をいつも立てられるのですか。

押切 大枠は1年に1回とかはありますけど、あとは新しい企画が入った時とか。でも思い通りにいかないのが常ですから、そこで何かドタバタが起きた時に自分がどう振る舞えるとか、そこで自分の引き出しを作れるかが大事かなと思います。

-思い通りいかないということは、自分の能力と周りの環境のどちらが原因であることが多いのでしょうか。

押切 どちらもですね。モデルでいうと、天気の問題とか自分の体調壊してしまうとか、それでチャンスを棒に振ってしまったこともありますし、できるだけ自分は何が起きてもいいように、良い状態でいれるように、って思っています。

-色々な仕事をされていいますが、中でも絵や本についてはこれからもどんどんやっていきたいと思っているものなのでしょうか。

押切 もともと好きだったということはあります。好きというのは大きいですね。モデルの仕事もそうですけど、服が好きじゃなかったら長くはやっていけないですし。

-他にも何かやりたいと思っていることはあるのですか?

押切 日々、生活も変化するので、今は結婚をして家族も増えたので、もっと料理をがんばりたいなとか思っています。二十代の時にはお料理教室にも結構通ったのですけど、これからはもっと栄養なんかも学びたいなとか、終わりはないですね。何でも一つ興味ができたら果てしないなと思います。

-家族ができて仕事の捉え方は変わりましたか。

押切 ガラッと変わりました。独身の時は、締切り前とか寝ないで詰めてやっていた仕事もありましたけど、年齢を重ねたというのもありますが、夫の体調管理とかもしなければならないので、仕事の疲れとかを家に持って帰らないようにとか考えるようになりましたね。あと、スケジュールとかも家族優先だったりしています。

-今は仕事と家庭の割合でいうと何対何ぐらいですか。

押切 比率では言えないですけど、夫の仕事のある日は私も休ませていただいたり、前の日の夜は準備や料理とかのために仕事を入れないように調整していただいています。

 長く成功している人にその秘訣を聞くと、「その仕事が好きだから」と答えることが多い。そういう人は大概、好きなことの延長としてやっていることがたまたま仕事になっているから、苦労もなければ、努力もない。だから嫌々仕事をしている人は成功しないし、続かないのは当然なのかもしれない。
 家族という好きなものがまた一つ増えた押切さんは、はじめはまじめで完璧主義という印象だったが、話しているうちに純粋に素直に行動しているのだと思った。