リフォーム会社の立ち位置から見た提案術~(一社)優良リフォーム支援協会~|住生活を支える新聞株式会社のWebマガジン
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2018.07.16

リフォーム会社の立ち位置から見た提案術~(一社)優良リフォーム支援協会~

リフォーム会社の立ち位置から見た提案術~(一社)優良リフォーム支援協会~
工事後のアフターフォロー、地元業者と大手ハウスメーカーどちらが安心?

 不動産取引においては、さまざまなリフォーム案件を依頼されることがあるかと思います。そこで今回は、不動産会社がリフォーム会社に発注するときにどのような点を注意したら良いかお話ししたいと思います。
 まずは、お客様や不動産会社の要望を整理します。

1.価格予算
金額次第で大手リフォーム会社に発注するのか、職人さんに発注するのかが決まります。

2.発注時期・完工時期 安価で腕の良い会社ほど予定が詰まっていたりします。あまり慌てて発注せずに、余裕をもって工事を頼むことで業者選択の幅も増えます。

3.施工地域 地域によっては別料金になる場合や、そこは仕事ができませんとなることがあります。

4.工事内容 内装工事だけないのか?水回りや屋根工事も含むのか等の詳細を纏めておく必要があります。

5.支払い方法 3回分割なのか、完工後翌々月10日払いなのか等です。

 曖昧に「リフォーム案件があるから来てくれ」と言う方もいますが、忙しいリフォーム会社も多く、「ただ来てくれ」だけでは、来てくれないリフォーム会社も沢山あります。
発注する際には上記の5項目は整理して連絡すると、リフォーム会社も「しっかりしている不動産だ」という認識を持ちますし、そもそも上記の条件に合わない会社は、見積もりに参加されませんので、お互いに無駄な立会時間や確認作業がなくなります。
 また、キッチリ依頼していただくことによって、普段は紹介しかやらないという会社も、この不動産会社なら仕事をしたいということになります。

詳細説明

1.価格はどなたでも安い会社に発注したと思います。当然、お客様も安い方が良いと言われるかと思います。ただし、これから20年、30年使うものです。会社の規模を見て大手ハウスメーカーに頼むのか、取っ手が外れたなど、小さな困りごともすぐに駆け付けてくれる地元の工事店を選ぶのか、今後のこともしっかり考えてお客様と打ち合わせをするべきです。
 お客様の中での優先順位を決めて価格予算を決めて下さい。会社規模・保証期間・アフター対応・実績・地元優先・デザイン・価格重視などです。それによって、お客様が安心や保証を過分に求めるのであれば、「価格が上がります」と、後々お客様と揉めないためにもすり合わせをしておく必要があります。

2.今はどこも職人が不足しているので、折角見積もりに来てもらっても2ヶ月後なら工事ができますと言ったことも多々あります。
 特に年末年始やお盆・ゴールデンウイークといった大型休暇の前後は工事が込み合うので注意が必要です。

3.施工会社に遠方から来てもらう場合は、当然交通費等の費用が掛かります。また、アフター対応も考えると不安が残りますので、注意が必要です。

4.内容によって総合リフォーム会社に頼むのか?専門業者に頼むのか?の判断が必要です。より適した業者に発注することで価格は安く抑えられます。

5.支払い条件ですが、特に初めての場合は、「工事代金の半金下さい」と言われること多いです。また、支払いが翌々月10日となると対応してくれません。事前にお話をすることで、お客様にも着手金を頂いた方が良いのかといった判断にもなります。
また、値段交渉の過程で、「初めに工事代金の70%をお支払いするので、もう少し安くなりませんか?」というような交渉をすると、リフォーム会社がOKを出してくれることも多いです。
  
 ついつい価格にばかり目が行きがちですが、お客様には、リフォームは引渡しが終わりではなく、そこからが始まりだとお伝えください。ですから、工事後の対応についても契約書に必ず詳細を記載していただくことが、後々喜んでいただける秘訣です。

(執筆)一般社団法人優良リフォーム支援協会(東京都江東区)畑祐樹代表理事