押切もえさん特別インタビュー(第6回)「何のために仕事をするのか」|住生活を支える新聞株式会社のWebマガジン
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2018.10.08

押切もえさん特別インタビュー(第6回)「何のために仕事をするのか」

押切もえさん特別インタビュー(第6回)「何のために仕事をするのか」
どんな業界でも、何かを犠牲にして取り組まないと、その道のトップになれないということがある。家族との時間や趣味の時間、旅行の時間、お金や住む環境等々。その秘訣について聞いた。
-結婚されて心境の変化ありましたか。考え方や仕事への取組み方とか、生活面で言うと家族ができると良い方向に行くのかなと思うのですが。

押切 そういう意味ではあるかもしれないですけど。自分の人生のためだけに生きるというよりかは、旦那さんの役に立ちたいとかそういう気持ちが強くなりました。

-私がイメージしていた方とだいぶ違いますね。モデルさんは見られる仕事なので、“自分自分”なのかなと思っていました。

押切 私はそういうのは一切ないんですよね。

-だから旦那さんのためとか誰かのためにとかイメージが崩れました。

押切 誰かのためにじゃないと、振り返れば何も上手くいかなかったかもしれないです。

-でも今までそのスタンスでこの業界でやってきたわけですね。必ずしもみんながそういう考えではないと思うのですが。

押切 自分のためだけにずっとそれができたら強いですけど、自分のためでもありながら、すごい私は寂しがり屋で孤独を感じたり、こんなにやって自分がボロボロになって何が楽しいのだろうって考えてしまうタイプなので、だったらチームを組んだ人が喜んでくれるような作品を作ろうという感じですね。1回1回、誰かとやるって決めたら最後泣くまでやって、それで肩を組んで良かったねっていうのをゴールにしています。

-仕事のやりがいを、「お給料が沢山貰えたな」とかよりも、「みんなと一生懸命やって感動できた」とか、「誰かが喜んでくれた」とかそういうところに感じるのですね。

押切 そうですね。例えばお給料たくさんいただけたら、それをみんなに振る舞いたいなとか、みんなで楽しいことしたいなと思うタイプです。仕事を自分のキャリアだけのためにはできないですね。それをやっていた時期もあるかもしれないですけど、仕事に対してモチベーションが上がらなかったり、旅行に行きたいなとか外のことばっかり気になったりしますね。
 私が憧れるのはプライベートとお仕事を両立してバランス取れている人なので、仕事はバシッとやりながら、週末は軽井沢とか行ったり、家族との時間をちゃんと取っているのが素敵だなと思う。自分もバランスを崩さないような考えですね。

-モデルや執筆など、色々なお仕事をされていると思いますけど、自分ではやりきった感はあるのですか。それともまだまだ道半ばくらいなのでしょうか。

押切 やってみたいなというお仕事は沢山ありますね。モデルのお仕事でも全然やらせてもらってないお仕事も沢山ありますし。全く同じこととかはないと思うんです。また、していたとしても、今の視点だと違うだろうなとか。

 いでたちは華奢だが、穏やかで温かい。しかも多くの経験があったからなのだろうか、芯は強く、自分自身を持っている。見た目だけではなく、経験が表現に表れているからこそ、ファンは押切さんに憧れるのだ。私もこの数時間の対談で、すでに心を囚われてしまった一人である。