闘将野村~弱小企業を一流へと導く新経営理論(第13回)|インタビュー|住生活を支える新聞株式会社のWebマガジン
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2020.12.07

闘将野村~弱小企業を一流へと導く新経営理論(第13回)

闘将野村~弱小企業を一流へと導く新経営理論(第13回)
06 埋もれた才能②

 一日中、プルペンでピッチャーの球を受けるだけの日々が続いていた野村監督。あまりにも変化のない毎日が不安になった野村監督は、夏のある日、二軍のマネージャーの部屋を訪ね、試合に使われないまま補欠扱いされている理由について尋ねた。するとマネージャーは、「お前を獲ったのは、ブルペンキャッチャーとバッティングキャッチャーをさせるためだからだ。これからどうするかは自分では判断せぇよ」と野村監督に告げた。野村監督にとっては、思い出すだけでも腹立たしい出来事だったことだろう。

企業によっては、今だに学閥があったり、高卒だとここまでしか昇進できないと決めていることがある。プロパー組だから、親会社から来たからなど、実力よりも社内営業をして、ごまをすった方が出世できる大きな会社はいまだに多く存在する。
 実力があるのであれば、そんな会社は飛び出すべきだ。いや、まだ行動していないから実力はわからない。わからなくてもそれを超える情熱があれば、飛び出してしまえば良いのだ。
 今は終身雇用の時代ではない。会社も保証してくれない。65歳を過ぎたからと言って、いつまで年金がもらえるか分からない。国も保証してくれないのだ。
 ベンチャー企業への就職もあれば、起業しても構わない。なぜなら、日本では失敗というのはないからだ。例え起業して失敗したからといって、いつでも就職しようと思えばできるし、アルバイトでもなんでもすれば、家族を養うくらいは稼ぐことができる。失敗も次の仕事への糧とすれば良いのである。
 日本には、どれだけの才能が発掘されないまま埋もれてしまっているのだろうか?事を起こさなければ、才能は埋もれたまま終わってしまう。野村監督は違った。発掘されずに終わらないため、自ら事を起こしたからだ。