売上コミットコンサルタント「とみたつづみ」の 起業の教科書~第2回~|住生活を支える新聞株式会社のWebマガジン
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2021.07.19

売上コミットコンサルタント「とみたつづみ」の 起業の教科書~第2回~

売上コミットコンサルタント「とみたつづみ」の 起業の教科書~第2回~
前号では、リスクを抑えながら気軽に起業できる「プチ起業」について、「好きなことを仕事にできる」「プチ起業で収入が増える」といった8つのメリットについて解説しました。しかし、メリットがあればデメリットもあるものです。今回は「プチ起業」の4つのデメリットについて解説します。

①集客することが難しい

 起業する人の多くがぶつかる壁が集客です。どんなに素敵な商品やサービスがあっても、お客様がいなければ売上は作れません。私のところにも集客ができなくて悩む女性起業家の方がたくさんいらっしゃいます。
プチ起業をするときにはお客様を集められるよう、友人に声をかけたり、ブログやSNSで発信したり、近所にチラシを配ったりと色々な工夫をすることが求められます。

②コストがかかる

 小さく始めるプチ起業でも職種によっては初期費用がかかることがあります。
例えば、サロンをするなら施術をするベッドや化粧品が必要です。オンラインでの仕事でもパソコンを用意してネット環境を整えなければいけません。そこで、プチ起業のためにある程度は資金を準備しておきましょう。

③本業や家事育児との両立が求められる

 プチ起業をするときには本業や家事育児と上手く両立しなければいけません。自分のビジネスに没頭して他のことがおろそかになってしまうと、会社の人や家族から不信感を抱かれてしまいます。
 両立はかつて私にとっても大きな課題でした。シングルマザーなので、自分がお金を稼がなくてはいけない。そこで、平日は契約社員として働き、土曜日はアルバイト、日曜日は料理教室を開いていた時期がありました。料理教室の集客はブログを使っていたので、仕事も家事も終わった夜11時からパソコンを開き、料理の写真の加工をして、半ば眠りながら朝の2時、3時までブログを作っていました。
 当時、睡眠時間は2〜3時間しかありませんでした。プチ起業は空いた短時間でもできるものですが、成功を目指すなら、こうした努力も必要になることがあるかもしれません。大変ですが、私はそれでも頑張り続けた結果、今では年商7330万円を達成できるようになりました。

④収入によっては確定申告が必要

 副業をする場合に気をつけるべきなのが確定申告です。本業ではない仕事でも収入が20万円を超えると確定申告が必要になります。もし、これを忘れてしまえば所得を隠しているとみなされて罰金が課される可能性もあります。
 そこでプチ起業で始めたらビジネスの収入は必ず記録しておき、年明けの確定申告の時期になったら申告をする必要があるか確認しましょう。また、稼いだ額によっては税金を納める必要があるので、副業で稼いだ金額の一部は貯めておくと安心です。

 いかがでしょうか。手軽に始められる「プチ起業」ですが、決して“ラク”をしてお金を稼ぐことができるわけではないということが分かってもらえたのではないでしょうか。次回は女性におススメしたいプチ起業の職種を5つご紹介します。

(次号へ続く)