闘将野村~弱小企業を一流へと導く新経営理論(第21回)|インタビュー|住生活を支える新聞株式会社のWebマガジン
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2021.09.27

闘将野村~弱小企業を一流へと導く新経営理論(第21回)

闘将野村~弱小企業を一流へと導く新経営理論(第21回)
10 中小企業が大企業に勝つための採用とは①

-何年目から一軍に上がったのですか?

野村 2年目は二軍のリーグ戦にほとんど出て打率2位になった。シーズンが終わったあと、ファーストで飯田徳治さんを追い抜くのは大変だし、キャッチャーに戻りたいと思ったから、二軍の監督のところへ行って「何で戻してもらえないんですか?」って言った。そしたらそのままやればいいじゃないかって言われたから、もう一回「キャッチャーやりたくてこの世界に入りました。どうしてもキャッチャーをやりたい」って言ったら、それじゃあキャッチャーやれって。

 どんなに才能があっても、努力しても認められないことがある。運なのか?それとも実力が足りないのか?

 美味しいのにガラガラのお店もあれば、そんなに美味しくないのに繁盛している店もある。先程の監督の考えで言えば、繁盛店が集まっているところで店を出しても、そこで成功するのは難しい。逆に店舗の少ない地域であれば、すぐに1番店になれるかもしれないということだ。簡単なマーケティングだが、思ったよりもマーケティングができずに失敗する人は多い。
 地方で繁盛すると、東京や都心部に出店する人は多い。当然、市場が大きい方そこで成功すれば利益も大きいのだが、その分、ライバルも多く、数年で撤退する会社も多い。何を間違ってしまったのだろうか?
 確かに東京は人口が多いので、一定の顧客は取れるかも知れない。しかし、地方の顧客と東京の顧客の質は違うのである。
 地方の場合は、自社が地域No.1店舗なのだから、相手にする顧客も当然、上顧客になる。東京の場合は、No.1になるまではどうしてもお客様を取りにいく営業になるため、相手は上位を取られてしまった後の下位の顧客層になってしまう。当然、利益の少ないお客様になるから儲からない。

 この時点で、監督しての素質があったのだと思う。常に全体の戦力を分析しながら、自分の実力と自分ポジションを作る。自分だけを見るのではなく、全体を見渡す視野と戦力分析。「敵を知って己を知る」野村ID野球が動き出す。