進化した断熱材の新常識~薄くて軽いのに断熱性能は国内最高クラス!~|リフォーム|住生活を支える新聞株式会社のWebマガジン
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2022.03.14

進化した断熱材の新常識~薄くて軽いのに断熱性能は国内最高クラス!~

進化した断熱材の新常識~薄くて軽いのに断熱性能は国内最高クラス!~
短工期だから工事中もそのまま家で生活し続けることができる!

 断熱工事をしたい願望はあるものの、「時間がかかる」「工事が大がかり」「一時的に引っ越さなければならない」等の理由から、結局、実行に移せずにいる方は多くいます。今回はそうした悩みをまとめて解決してくれる最新の断熱材を取材しました。

「古い家だからエアコンを切るとすぐに部屋の中が冷えてしまう・・・。断熱工事をしようと思うのだが、工事中にどこかに仮住まいを借りなければならないのは面倒だ。何か良い方法はないものだろうか・・・」

 一般的に、断熱工事には大掛かりで時間がかかるイメージがあります。実際、人気リフォーム番組等でも、既存の天井や壁を撤去して、いったんスケルトン状態にしてから内部に断熱材を仕込む様子が何度も幾度となく取り上げられています。工事が大がかりになれば、当然、それだけ費用もかさみます。

「時間もお金も予想以上にかかる。それなら我慢するか・・・」

結局、多くの方は断熱工事を諦めて、高い光熱費を支払い続けながら、冬寒く、夏熱い家での生活を続けています。
こうした問題点を解決しようと、動き出した企業があります。さまざまな住宅用建材の製造や販売などを手掛けるフクビ化学工業です。同社は昨年5月、断熱リフォーム工事の常識を変える新しい断熱材を発売しました。
 「フェノバボードR」という名称の同社の断熱材は、よくある既存の壁や天井を剥がして内部に仕込むタイプのものではなく、今ある壁や天井の上から直接取り付けることができます。いちいち壁などを撤去する必要がないため、工事は短期間で終わります。馴れた職人が2人いれば、6畳間に断熱材を取り付ける工事をたったの1日で終わらせることができるそうです。もちろん、リビング等の広い部屋だと、工事期間はもう少し長くなりますが、いずれにせよ、ご家族が一時的にどこかに借り住まいを借りたりする必要は一切ありません。ご家族が住んだ状態のまま、リフォーム工事を進めることができます。わずかな期間とはいえ、借り住まいにもお金がかかります。これは家計を預かる奥様には、とてもありがたいことです。

「既存の壁の上から貼ってしまうと、その分、部屋が狭くなったりしないの?」

もちろん、上から重ね貼りをする分だけ部屋は狭くなります。とはいえ、厚みはわずか29.5㎜しかありませんので、圧迫感を感じることは一切ありません。実際にはほとんど気にならないレベルだそうなので、その点は心配いりません。専用の見切を使用すれば、むき出しになった小口面を隠すことができます。
 また、非常に軽いのも「フェノバボードR」の特徴です。1枚当たりの重さはわずか9㎏。これは、他社からリリースされている類似商品と比べ、何と2~3㎏も軽いということです。軽いということは、それだけ持ち運びや取り付けが楽だということです。作業スピードが速いのも頷けます。
 ただ「軽い」「施工性に優れている」だけではありません。一番肝心の断熱性能については、国内最高クラスの水準だというのだから驚きです。同社の実証実験では、「フェノバボードR」の施工前と施工後では、表面温度で約4℃、体感温度で約2度の差が出ることが証明されています。ちなみに、他の断熱材で同様の効果を得ようとすると、商品によっては「フェノバボードR」の倍の厚みが必要になるそうです。
 断熱リフォームは、家の冷暖房効率を上げるだけでなく、屋内の温度を一定に保つ効果もあります。最近増えている、家の中の温度差が原因で起こるヒートショックの予防にも役立ちます。みなさんもぜひこの機会に、家に住みながらできる断熱工事を検討してみてはいかがでしょうか?ご相談は、お近くの全国優良リフォーム会員まで。