闘将野村「弱小企業を一流へと導く新経営理論」(第28回)|対談|住生活を支える新聞株式会社のWebマガジン
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2022.04.25

闘将野村「弱小企業を一流へと導く新経営理論」(第28回)

闘将野村「弱小企業を一流へと導く新経営理論」(第28回)
12 会社を支える家族 家族を支える会社③

 プロ野球選手にとって体は大事な商売道具である。当然、健康管理や好成績を残すために、普段から食事には気を付けなければならない。今回も前回に引き続き、野村監督現役時代の食生活について語ってもらった。

-合宿生活のときは、外食後、帰りにさらに寿司屋に寄っていたそうですね。焼肉を食べた後にお寿司を食べたこともあるとか。すごい量を食べていたのですね。

野村 お前はよう食うなって言われた。昼頃に起きるから、朝昼兼用だけど。

-今までそれで肉ばっかりで体壊されたりとか体調が悪くなったりしたことはなかったのですか?

野村 ないね。肉食うとパワーが生まれるようなそういう先入観だよ。でも最近は日本食の方が多いかな。

-今は多少運動とかしているのですか?

野村 何もしない。

-それで具合悪くならないのですか?

野村 朝散歩したりジョギングしたりするのが分かんない。

-散歩やジョギングするのが分からないとはどういうことですか?

野村 朝起きて走ったり不健康でしょ。心臓に負担かけちゃいかんわ。長生きしている動物考えてみなよ。亀は千年、鶴は万年。ワニとか亀とか動かないじゃん。バタバタ忙しい動物は短命じゃん。

-確かに言われてみればそうですね。

 野村監督は話が旨いし、空気を作るのがうまい。当然、女性にモテるはずだが、

「お金の管理を握られているからできないよ。全部カード」
「現金くれないから浮気もできない」

と愚痴をこぼす。
 19時を回った頃だろうか、奥様が迎えに来て一緒にご飯を食べて帰る。奥様はテレビに出ていたときの強烈キャラの迫力はないが、そこには長年連れ添った理想の夫婦像があった。
 野村監督は家庭のことはすべて沙知代さんに任せていたという。

「家では私が奥様の支配下選手だ」

と言っていたのを思い出した。

(次回へ続く)