人気沸騰の家庭用サウナ特集~PART1~|住生活を支える新聞株式会社のWebマガジン
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2022.07.11

人気沸騰の家庭用サウナ特集~PART1~

人気沸騰の家庭用サウナ特集~PART1~
省スペース、リーズナブル価格のサウナが大人気!

 みなさんは今、空前のサウナブームが起こっていることをご存知でしょうか?愛好家やインフルエンサーたちの活動で「サウナが健康に良い」というイメージが広く普及したことで、2019年以降、利用者の数が急増。最近では自宅にサウナを設置するご家庭も増え、ホームサウナの販売店はどこも品薄状態が続いているそうです。

「自宅にサウナなんて、お金持ちじゃないとできないと思っていたけれど、意外と安く導入できると知って驚いた」
「最近は一人用の省スペースタイプのサウナがあるみたいなので、たいして広くない我が家にも導入できそうだ」

 自宅にサウナを導入することに対して、「ハードルが高い」と思われている方は多いのではないでしょうか?確かに、少し前までは自宅にサウナを作ろうとすると、それだけで数百万円単位の費用がかかりましたし、そのためにかなり広めのスペースを用意する必要もありました。お金持ちでないと、ホームサウナを持つなんてことはなかなかできませんでした。しかし、それはもう過去の話です。現在、日本国内で普及している家庭用のホームサウナは国産品・輸入品問わず非常にリーズナブルで、それこそシャワーブースを置く感覚で導入できるものがほとんどです。戸建だけでなく、マンションに導入するケースも増えています。
 そもそもなぜ今、サウナが大流行しているのでしょうか?きっかけになったのは、サウナを題材にした漫画やドラマだったと言われています。それらが愛好家の間で話題になり、SNSを通じて世の中に広く知られるようになったことから、サウナブームに火が付いたそうです。その後、サウナ専門の情報サイトも立ち上がり、サウナは一気に人々にとって身近な存在になりました。
 しかし、ここで大きな問題が生じました。そうです。新型コロナウイルスの大流行です。サウナは三密の空間のため、多くの店舗が休業を余儀なくされてしまいました。結果、サウナを利用したくてもできない、サウナ難民と呼ばれる人々が大量に発生しました。もちろん、事情が事情なだけに「コロナ禍が収まるまで我慢する」という方がほとんどでしたが、中には「利用できる施設がないのであれば自宅に作ってしまえばいい」と、ものすごくポジティブな思考をもった方もいました。結果、サウナブームの中でホームサウナにも注目が集まるようになり、「我先に!」と自宅にサウナを導入する人々が一気に増えました。もしかしたら、コロナ禍がなければ、サウナブームの中でこれほどホームサウナが注目されることはなかったかもしれません。
 さて、ここまで、最近のサウナブームの流れについてみてきました。次は実際に自宅にサウナを導入する際の手順や費用などについて見ていきたいと思います。
 そもそもサウナには、大まかに2つの種類があります。一つは「乾式」と呼ばれるタイプで、室内の温度が80~100度と高温であるのに対し、湿度は10%と低いのが特徴です。一般的なサウナ施設のほとんどがこのタイプを採用しています。
 もう一つは「湿式」と呼ばれるタイプで、「フィンランド式」とも呼ばれています。こちらは室内の温度が60~80度とやや低めで、ストーブで熱されたサウナストーンに水をかけてマイナスイオンを含んだ蒸気を発生させます。温泉施設などでよく見るタイプです。
 さて気になる導入費用です。メーカーや製品によって価格は異なるものの、以下が目安となります。

乾式タイプ・・・一人用40万~60万円/二人用80万~100万円
湿式タイプ・・・一人用100万~120万円/二人用150万~200万円

 湿式タイプは乾式タイプの2倍近くの費用が掛かります。なぜ同じ家庭用サウナなのにこれほど値段に差があるのでしょうか?その理由は施工にあるようです。実は乾式タイプは、多くの製品が購入者が自ら組み立てる仕様になっています。一方で湿式タイプの方は専門業者による施工が必要になります。当然、製品の価格に作業員の人件費や出張費などが上乗せされます。これがそのまま両者の価格の差となります。裏を返せば、本体価格自体にはそれほど差はありません。
 いずれを導入するにせよ、「思っていたよりも安い」と感じたのではないでしょうか?乾式タイプの一人用であれば、それこそ浴室をリフォームをするのとたいして値段は変わりません。
 最後に設置できる場所についてもまとめておきたいと思います。まず本体の大きさですが、製品によって差はあるものの、一人用のものであれば1m×1m内のものがほとんどです。設置の際に壁にベタ付けせず、15㎝ほど離さなければなりませんが、それを考慮しても、それほど広いスペースは必要ありません。二人用は一人用の1.5倍くらいのスペースを考えておけば十分でしょう。あと注意しなければならないのは、重量があるため、床の補強工事が必要になることです。また、庭で利用するタイプの製品もありますので、家の中に設置スペースが確保できない場合は、そちらを導入を検討してみてはいかがでしょうか?
 サウナが自宅にあれば、利用後、すぐにシャワーを浴びてくつろぐことができます。外部の施設を利用する場合に比べ、圧倒的に楽ですよね?みなさんも是非、ご自宅にサウナの導入を検討してみてはいかがでしょうか?ご相談はお近くの全国優良リフォーム会員まで。