闘将野村「弱小企業を一流へと導く新経営理論」(第35回)|インタビュー|住生活を支える新聞株式会社のWebマガジン
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2022.12.05

闘将野村「弱小企業を一流へと導く新経営理論」(第35回)

闘将野村「弱小企業を一流へと導く新経営理論」(第35回)
15 新入社員とメジャーリーグ①

 中小企業が自分の求めている社員を雇用するのはハードルが高い。当然、学生にはよく分からない中小企業の一つに過ぎない。有名企業を面接して落ちから、仕方なく地元企業でも行こうかという感覚である。しかし、実際は少子化の現在、優秀かどうか以前の問題で、応募すらないということもある。中小企業の社長は数ある石ころの中から、ダイヤの原石を探す能力が必要になってくる。

-前に高校野球の監督になりたかったというお話もありましたよね。

野村 プロを目指した目的がそこだから。プロ野球に入って2、3年野球を勉強して田舎に帰って、我が母校の監督をやろうと思ってた。それが3年目後一軍に上がって方向が変わっちゃった。

-今でも高校野球を注目してみているのですか。

野村 大好きだよ。高校野球観ながらスカウトやっている。

-こいつとこいつ欲しいなと思って観ているわけですね。だいたいその年のスカウトで当たりますか?監督いつもピッチャーからって話をしていますけれど。

野村 ピッチャーを獲るのは難しいよな。

-マー君を獲ったときは、これはいけるという感じだったんですか?

野村 マー君と斎藤が甲子園で投げ合って、もうプロで獲るなら田中で、斎藤は社会人野球でプロ向きではないと思った。

-社会人野球ならもっとできましたか?

野村 そこそこできたんじゃない?

-何が違ったんですか?

野村 特徴がないじゃない。スピード、コントロール、バッターが嫌がる球種を一つ以上持っているとか何もないじゃない。

-田中選手の場合はどこがピカイチなのですか?

野村 コントロールないけど球は速い。

-もっと磨いたらもっといけるっていうことですか?

野村 きちんと指導すれば田中の方が伸びると思ったし、プロ向きのピッチャーだ。斎藤は大学に行くと思わなかったけど、進学したから自然と田中になったんだけど。