闘将野村「弱小企業を一流へと変える新経営理論」(第41回)|住生活を支える新聞株式会社のWebマガジン
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2023.06.12

闘将野村「弱小企業を一流へと変える新経営理論」(第41回)

闘将野村「弱小企業を一流へと変える新経営理論」(第41回)
17 殴った方が勝者なのか?殴られた方が勝者なのか?②~社員教育には、二つのパターンがある~

 「教えて下さい」「アドバイスを下さい」と言って、自ら動く者。また言われないと動かない者。結果同じ仕事をしていても、この差は大きい。
 自ら動く者は常に考えているから、疑問が生まれ質問が生まれる。与えられないと動けない者は、考えていないから動けないのである。
 自ら動けない者に「がんばって仕事しようと」「自分のためになるから」などと言っても無意味である。そのような社員がいるのであれば、辞めて頂くのが一番だが、それが無理であるのなら、羽倉間の一部となるような成長の期待できない単純作業をして頂くしかない。それが現実なのである。

野村 相手から極めるというきっかけを作ってくれた先輩がいるんだけども、打てなくてロッカーで頭を抱えていたら「野村!殴った方は忘れても殴られた方は忘れていないぞ」って言われて。「あ~そういうことか」って、自分の方からしか相手を見ていなくて、相手から自分を見るって言うことをしていなかった。それで相手の変わり方、変化が見えるようになってきた。

 現在は、一つのシェアをみんなで分け合うような時代ではない。高度経済成長時代は、みんなが利益を出してみんなが潤った。今は違う。ネットをたたけば1番安く商品を販売しているお店が出てくる。誰も2番目のお店で買おうとは思わない。飲食も口コミサイトを見れば美味しい店が分かる。お客様が簡単に比較できるようになった時代、1番の会社とそれ以下の会社の差は大きい。今は、1番の会社がほとんど利益を持っていく勝者であり、
2番目以下は敗者なのである。

 勝者は忘れてはならない。敗者のすべてが敵(ライバル)になることを。