闘将野村「弱小企業を一流へと変える新経営理論」(第44回)|対談|住生活を支える新聞株式会社のWebマガジン
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2023.09.18

闘将野村「弱小企業を一流へと変える新経営理論」(第44回)

闘将野村「弱小企業を一流へと変える新経営理論」(第44回)
19 高くても商品が悪くても買って売れるお客様の作り方

社員教育は経営者にとって一番頭の痛い問題である。当然、教育というくらいだから

「このようなやり方に変えたら契約が取れるよ」
「効率を上げるには、システムを変えた方が良いよ」

といった具体的な解決策を学んでもらうというのが理想ですが、実際は残念な指導をしている会社が多い。

「がんばろうよ」
「やる気出そうよ」

といった士気を上げる行為である。そのために食事会を開いたり、イベントをしたりご機嫌を取ったりする行為は、社内江業であり社員教育以前の問題である。何が足りないのか?プロ意識である。お金をも経って仕事をする以上、どんな仕事でもプロでなければならない。

-いろんな選手がいたと思いますが・・・。それこそ新庄選手がメジャーに行ったときはどういう気持ちだったんですか?

野村 「バカかこいつは!」と思ったね。

一応フォローをしておきますが、決して悪口ではなく野村節です。

-でも1年目は活躍しましたよね?

野村 あんなバカが通用するなんて思いもよらなかったけど。心情はとにかく目立ちたがりだから。

-監督として一時期阪神で一緒にやっていましたよね。選手としてのセンスとか素質ってどうだったのですか?

野村 足は速い、肩は強いから天性がすごいものをもっていたよ。頭はまるっきりアホやったけど。

-でも新庄選手は天才だったんですかね?

野村 投げる、走るはね。打つはダメだったよ。「豚もおだてりゃ木に登る」っていう格言があるじゃん。新庄にはこれが浮かんだの。おだてて使うしかないから、こうして打てとか指示は通じないなと感じた。新庄みたいな選手は珍しいね。命令指示は新庄には通じない。失礼な言い方だけどバカとしか言いようがない。おだてて使うしかないんだよ。

-でもそれがうまくいったんですかね?

野村 そうだよ。

(次号へ続く)