事実上の破綻とする声も
多数の投資家から2000億円以上とも言われる巨額の投資資金を集めながら、今年7月から遅配が続いて大きなトラブルになっている不動産投資ファンド「みんなで大家さん」に、その存続をも左右しかねない新たな事態が発生しました。11月27日、メーンプロジェクトである「ゲートウェイ成田」の開発用地のうち約4割を所有する成田国際空港(千葉県成田市)は、ファンドの運営母体である共生バンクグループ(東京都千代田区)との賃貸借契約の打ち切ることを発表。これにより、2027年の冬に開業するとされていた同プロジェクトは事実上破綻。今後の動向について、同ファンドに出資する多数の投資家から不安の声が上がっています。
契約打ち切りの理由について成田国際空港の藤井直樹社長は
「プロジェクトの遂行能力がないと確認したため」
と説明します。
「ゲートウェイ成田」は、成田空港から北西に4キロの場所にある約46万平方メートルの広大な敷地に、ホテルや商業施設、イベント会場などを造るとする大型開発プロジェクトで、共生バンクグループが「みんなで大家さん」を通じて、2020年11月から出資を募っていました。“想定利回り7%”という触れ込みには多くの投資家が殺到、同プロジェクトだけで約1580億円を集め、他の商品を含めると総額は2000億円に達していました。しかし、当初21年3月に完了としていた工事は、さまざまな理由で度々延期。今だに造成工事すら完了しておらず、先行きが不透明な状況が続いていました。現在、計画は「27年8月」に変更されていますが、今回の契約打ち切りでプロジェクトは事実上破綻してしまったため、このスケジュールも意味のないものになってしまいました。
同ファンドに対してはすでに多くの出資者が怒りの声を上げており、11月5日は出資者1191人が、出資金約114億円の返還を求めて大阪地裁に提訴。史上最大レベルの出資トラブルとして多くのメディアでも取り上げられる事態に発展しており、再建は困難とする見方が多数を占めています。
「みんなで大家さん」は今後どうなるのでしょうか。不動産投資トラブルに詳しいある有識者は次のように話します。
「度重なる遅配から、すでに同ファンドの資金は枯渇していると思われます。2000億円もの資金がどこに消えたのか、多くの方が疑問に思われると思います。おそらく他のプロジェクトに使われたり、配当のための資金に回されたのだと思います。開発用地の4割を失い、しかもお金もない、これではプロジェクトを再開することはできません。残された道は破綻しかありません。おそらくそう遠くない未来に、結論が出るのではないでしょうか」
果たして「ゲートウェイ成田」はこれからどうなっていくのでしょうか。仮に開発資金の調達がうまくいったとして工事に着手できたとしても、4割の土地を失った以上、事業計画の見直しは避けられません。当然、開業後に想定していた収入も大きく減ることになるため、投資家への配当も見直す必要が出てくるはずです。到底、投資家たちを納得させることができるとは思えません。今回の成田国際空港の決断は、「ゲートウェイ成田」だけでなく、「みんなで大家さん」そのものの破綻を決定づけるものになるかもしれません。
ますます混沌としてきた「みんなで大家さん」を巡る不動産投資トラブル。今後もその動向を注視したいと思います。
多数の投資家から2000億円以上とも言われる巨額の投資資金を集めながら、今年7月から遅配が続いて大きなトラブルになっている不動産投資ファンド「みんなで大家さん」に、その存続をも左右しかねない新たな事態が発生しました。11月27日、メーンプロジェクトである「ゲートウェイ成田」の開発用地のうち約4割を所有する成田国際空港(千葉県成田市)は、ファンドの運営母体である共生バンクグループ(東京都千代田区)との賃貸借契約の打ち切ることを発表。これにより、2027年の冬に開業するとされていた同プロジェクトは事実上破綻。今後の動向について、同ファンドに出資する多数の投資家から不安の声が上がっています。
契約打ち切りの理由について成田国際空港の藤井直樹社長は
「プロジェクトの遂行能力がないと確認したため」
と説明します。
「ゲートウェイ成田」は、成田空港から北西に4キロの場所にある約46万平方メートルの広大な敷地に、ホテルや商業施設、イベント会場などを造るとする大型開発プロジェクトで、共生バンクグループが「みんなで大家さん」を通じて、2020年11月から出資を募っていました。“想定利回り7%”という触れ込みには多くの投資家が殺到、同プロジェクトだけで約1580億円を集め、他の商品を含めると総額は2000億円に達していました。しかし、当初21年3月に完了としていた工事は、さまざまな理由で度々延期。今だに造成工事すら完了しておらず、先行きが不透明な状況が続いていました。現在、計画は「27年8月」に変更されていますが、今回の契約打ち切りでプロジェクトは事実上破綻してしまったため、このスケジュールも意味のないものになってしまいました。
同ファンドに対してはすでに多くの出資者が怒りの声を上げており、11月5日は出資者1191人が、出資金約114億円の返還を求めて大阪地裁に提訴。史上最大レベルの出資トラブルとして多くのメディアでも取り上げられる事態に発展しており、再建は困難とする見方が多数を占めています。
「みんなで大家さん」は今後どうなるのでしょうか。不動産投資トラブルに詳しいある有識者は次のように話します。
「度重なる遅配から、すでに同ファンドの資金は枯渇していると思われます。2000億円もの資金がどこに消えたのか、多くの方が疑問に思われると思います。おそらく他のプロジェクトに使われたり、配当のための資金に回されたのだと思います。開発用地の4割を失い、しかもお金もない、これではプロジェクトを再開することはできません。残された道は破綻しかありません。おそらくそう遠くない未来に、結論が出るのではないでしょうか」
果たして「ゲートウェイ成田」はこれからどうなっていくのでしょうか。仮に開発資金の調達がうまくいったとして工事に着手できたとしても、4割の土地を失った以上、事業計画の見直しは避けられません。当然、開業後に想定していた収入も大きく減ることになるため、投資家への配当も見直す必要が出てくるはずです。到底、投資家たちを納得させることができるとは思えません。今回の成田国際空港の決断は、「ゲートウェイ成田」だけでなく、「みんなで大家さん」そのものの破綻を決定づけるものになるかもしれません。
ますます混沌としてきた「みんなで大家さん」を巡る不動産投資トラブル。今後もその動向を注視したいと思います。



