外国人に人気のホステルでビルの空室を解消 コミュニティスペースを併設した新しい宿泊施設|民泊|住生活を支える新聞株式会社のWebマガジン
豆知識

2017.12.18

外国人に人気のホステルでビルの空室を解消 コミュニティスペースを併設した新しい宿泊施設

外国人に人気のホステルでビルの空室を解消 コミュニティスペースを併設した新しい宿泊施設
宿泊者が共有スペースで情報交換

 “ホステル”をご存知でしょうか?これは欧米を中心に広がる宿泊施設で、さしずめコミュニティスペースを充実させた簡易宿舎のようなイメージです。日本でも最近、ビルの空室対策としてホステルを開業するケースが増えています。
 「ホステル」は、今や海外ではどこにでもある宿泊施設です。もともとヨーロッパで誕生したと言われ、現在は世界中至る所で見ることができます。一般的なホテルとの違いは、宿泊するためだけの施設ではないことです。ホステルの寝台は2段ベッドのような作りになっていることが多く、寝室にはコミュニティスペースが併設されています。ここでは宿泊者同士で、観光地の情報をそれぞれの国の文化についてなど、盛んな情報交換が行われるそうです。ホステル利用者の一番のお目当ては実はこれで、現在都内で2つのホステル運営するA社の担当者によると、「一度体験すると病みつきになる」そうです。バックパッカーなどで海外を旅行した際に利用して、ハマってしまう日本人も多いそうです。
 そんな日本ではまだ馴染みの薄い「ホステル」ですが、ビルの空室対策としてにわかに注目を集めています。実は先述したA社の2つのホステルもすべて、ビルの空室を利用して開業したものだそうです。

「ホステルは果たして日本で受け入れられるのか?」

 みなさんが一番気になるのはここだと思います。結論から言うと、可能性は十分あると思います。なぜならここ数年、日本を訪れる外国人観光客が急増しているからです。ホステルは日本人には馴染みが薄くても、外国人には当たり前の宿泊施設です。だから外国人観光客が増えれば、自ずとホステルの需要も高まるのです。これからも訪日外国人観光客の数は増えていくでしょうから、商機は十分にあると思います。

改装費は2年で償却可能

 では実際に、渋谷で営業しているA社のホステルを見てみましょう。ここは、築から30年が経過した老朽ビルのワンフロアを改装し、昨年の3月にオープンしたそうです。入口をくぐるとフロントがあり、常駐のスタッフが受付をしてくれます。宿泊施設として利用するため、シャワーブースや洗面所などの水回り、寝台などを設置しています。寝台は2段ベッドで、30人分あるそうです。フロアの中央にはコミュニティスペースが設けられています。
 次に収益性を見ていきましょう。1泊の利用料金は3500円です。稼働率70%の場合、1日当たりの売上は7万3500円になります。月商で換算すると220万5000円で、ここから人件費やリネン代、賃料などの経費を差し引くと、手元に残るのが100万円くらいになるそうです。年間にして1200万円の利益です。改装費が2000万円だったそうなので、2年間で償却できます。ビルオーナーが自分の物件の空きテナントを利用して行っても、十分に元が取れる計算です。
 また、都内で5店舗を運営するB社は、さらに一歩先に進んだホステルを展開しています。こちらもビルの空室を改装してホステル化しているのですが、いずれの店舗も日本の文化を体験できるように、明確なコンセプトを打ち出しています。例えば秋葉原のホステルは場所柄、日本のアニメが好きな外国人観光客の利用を想定し、カリスマコスプレイヤーとコラボレーションして、施設内でコスプレをして日本のカルチャーが体験できるようになっています。また、四谷三丁目のホステルは和のテイストをふんだんに取り入れたデザインになっていて、店内では茶道などを体験できるイベントが開催されることもあるそうです。
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